「和鋼」研究のパイオニア

 日本古来の製鉄法「たたら」で造られる鋼に

ついて「和鋼」と名付けられたのは島根県出身

で、冶金研究のパイオニアである俵国一博士で

あると言われています。俵博士は、門外不出・秘

伝とされていた日本古来の技術に、はじめて科学

のメスを入れられました。当時、まだ各所で稼動し

ていた「たたら場」を実地調査したり、砂鉄サンプ

ルを採取・分析したりしました。

 また、幾振りもの日本刀を切断して化学成分分

析や導入間もない顕微鏡で金属組織を観察する

など科学的に調査して、日本刀の美の秘密を明

かされ、それらの成果を「古来の砂鉄製錬法」お

よび「日本刀の科学的研究」に著しました。

 展示室には、俵博士の研究資料や成果、揮毫、

講義ノートなどの遺品を展示して、その業績を称

え、人柄を紹介しています。

著書「日本刀の科学的研究」 調査研究に使用された日本刀の残材
俵博士が大型金属顕微鏡で観察した日本刀の断面組織のガラス乾板
 

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